Iga, Japan
時の流れと科学が生み出す
唯一無二のヴィンテージ
01 Concept
日本の国酒である日本酒。
2000年の昔から育まれてきたこの酒の歴史に、今、新たな1ページを。
日本人にとってもっともなじみ深い酒の一つである日本酒。誰もが知ったつもりになっている、日本酒ときいて想定する、その味わいを超えるものがあります。
日本酒をその手で醸し、慈しむように育てる中で見出した新たな可能性。
私たちはその可能性に半生を賭けてきました。完璧に仕上がった日本酒をさらに熟成させていく。それは恐れを伴う賭けでした。美味しく飲んでいただける日本酒、その仕上がりを知りながらさらに上を目指す。何年も、何十年も、「明日には駄目になっているかもしれない」という恐怖に歯を食いしばりながら一日一日を過ごす。何種類もの日本酒を貯蔵し、日々、綿密なデータをとりながら、一歩一歩手探りで進んでいく。
VINTAGIENCEは日本酒の新たな可能性をみなさまと分かち合うために育んできたヴィンテージ日本酒です。時を重ねることの意味を知る大人のためのヴィンテージ。人生という旅路において自ら路を切り開き、その来し方を振り返るとき傍においていただきたい一本が出来上がりました。
自らが培ってきた伝統に挑み、たどり着いたもののない境地へ踏み出す。この酒の新たな魅力を発掘し、創造していく。日本酒という文化をこれから先も発展させていくために。知っていたはず、の日本酒の新たな旨さに再び驚く、そんな体験をみなさまにお届けできることを幸せに思います。
02
日本で一、二の多雨地帯である伊賀。周りを囲む紀伊山地の山々がその水を貯え、清冽な伏流水がこんこんと湧き出る。名水「伊賀の水」に恵まれたこの地は米どころ、酒どころでもあり、昼夜の寒暖差が大きい盆地の気候に育まれた米は「伊賀米」としてその味、香りの良さで知られています。
旨い水、旨い米がそろえば、そこから生まれてくるのは旨い酒。伊賀の酒は「透明感のある味わい」と評されることも多く、山に磨かれた軟水の伏流水がたおやかな味を生み出します。ゆっくりと発酵しながら日本酒へと変貌を遂げる米と水。
その過程を見守り続けてきた老舗酒蔵が、この伊賀の酒に新たな可能性を見出しました。
二世紀近くにわたって伊賀の地で日本酒を醸し続けてきた老舗酒蔵の七代目が、蔵の片隅に眠っていた日本酒の瓶を開いた瞬間からVINTAGIENCEの挑戦は始まりました。
これまでの金賞受賞は14回。愛され、認められる日本酒を受け継ぎ、作り続けてきたという自負もあります。時間と労力、そして莫大なコスト。それらすべてを賭けてさらに上を目指す必要はあるのか。
それでも、挑まずにはいられなかった。これまでの味わいとは一線を画す日本酒の旨さ。単なる「古酒」では片づけられないその魅力に気づいたとき、日本酒の新たな可能性を世に広めることが自らの使命のようにも感じられたのです。
あの瞬間から数十年、今か、今かと世に出る日を待ち続けた私たちの挑戦が今、花開きます。
ただ、寝かせただけではない。緻密にデータをとり、熟成させる酒の酒質、貯蔵温度、貯蔵方式を幾通りも試し、育て挙げたヴィンテージ。これまでの古酒のイメージを払拭する、多様な熟成の味わいをお届けします。
澄み切った美しい飲み心地の奥にある複雑な妙味。ブランデーを思わせる琥珀色の液体から立ち昇るほろ苦く、甘いアロマ。誰も予想していなかった日本酒の新境地。それぞれの日本酒の旨さの本質を見抜き、手間と時間を惜しまず味わいの頂点にまで育て上げました。
日光に数時間当たってしまっただけでもその味が衰えてしまう繊細な日本酒を、細心の注意と日々のデータの蓄積で科学して成し遂げたVINTAGIENCE。日本酒の可能性、伝統を受け継ぎながらもその先へと踏み出したものだけがたどり着ける新境地をここから世界へ。
03
クラシックとモダンが同居したロゴタイプ。長寿吉兆の象徴である「亀甲」や分子結合を連想させる六角形のシンボル。相反する要素が調和したこれらのブランドアイデンティティは、熟成と科学が共存するVINTAGIENCEのユニークな特性をビジュアライズしています。
膨大な歳月と緻密な科学、そして熟成への情熱が織りなすグラデーションを表現したラベル中央のグラフィックは、それぞれの酒が持つ特別な個性と、つくり手の想像すらも超えるVINTAGIENCEの複雑な変異性を可視化したものです。
また、時計の針のビジュアルは、とどまることなく熟成の時を刻み続ける様子を象徴し、VINTAGIENCEの重要なブランドアイコンとなっています。